miwatakaの日記

生き方の知恵

言葉が違っても通じる心がある件

こんにちはJackieこと三羽貴明です

ブラジルに着いた時の事を思い出して 今日は思い出話をします 2018年の10月僕はSpainのMadrid空港から10時間をかけてSão Pauloに到着した São Pauloの国際空港の大きな窓から見える太陽は椰子の木が並ぶ巨大な大陸を目指して柔らかい午後の光に変わっていた

大きな建物の中から出て直ぐにBrazilの大地を踏みしめたいと思ったがpassportを提示するgateで僕は止められた いつもより大きく嫌な予感を察した

しばらくの間 初めて会うBrazil人の美しさに見惚れていた 世界で最も人種が混合している国という事もあって見慣れたasia系や白人も多くいる しかしいつもと違っていたのは それは人達から感じられる南国の大陸を流れる風を浴びて育った情熱的な奥深い微笑みだった 美しい

うわぁ最高 心の声が言葉に漏れて大きな独り言を呟いた 本当に最高 小さな頃から夢にまで見たBrazilの土地 まだ空港内だが いまこの足で立っている

脈々と流れる血液の循環がいつもより熱く全身を流れているのがわかった

胸のあたりから滲み出る汗がそれをはっきりと感じ取った

しばらくして出口の奥から肌の白い大きめの男が少しよれた制服を着て出てきた がっちりとした体型の警察官だった 彼は大きな野太い声で話しかけてきた 英語は喋れるかと質問されて 僕は ええ勿論と答えると

僕を出口横のベンチに連れて行き 彼は言った 貴方は残念だがBrazilに入国出来ない

え 何で嘘だpassportも問題ないしVISAだってちゃんと申請してるし意味がわからない 僕は申請したVISAの会社がいんちきだったかも知れないと思って 今流行りのnetを使った詐欺に引っかかったかも知れないと思った

直ぐに彼はPortugal語の癖のある英語で僕にもう一度丁寧に説明し始めた

貴方は残念だが入国できない 何故ならば貴方は申請したVISAを紙に印刷していない 入国するには貴方はVISAを紙に2枚印刷する必要がある

本当か…最悪だ 確かに申請する際に用紙に印刷して下さいと記載してあった

しかしそこはBrazilを心から愛する僕ならば必ず突破できると思い込んでいた

持ち前の明るさと何年も夢にまで見たBrazilの土地にこの僕がこの純粋にBrazilを愛する僕が入国出来ないはずはないと確信していた

そして15分程Brazilに対する熱い思いと小さな頃から夢見てきたBrazil愛を片言の英語で熱弁した

彼は言った 素晴らしい 貴方がそこまで世界で一番遠い国を愛している熱い心は伝わってくる

しかし答えはNOだ すまないが入国は出来ない

遠い国 日本からAsiaを超えてEuropaを巡り渡り海を越えてSpainから10時間という長い空の旅を終えてきたのに僕はVISAの申請書を2枚の紙に印刷していなかったというだけで入国は出来なかった

本当か 本当に駄目なのか 

そして監視の可愛らしい女の子を見張りに付けられて僕はSpain行きまでの強制送還便を待たなければならなかった  監視のその子に日本の色々な話をしてあげた和食の事や文化の違いや着物の事や建物の違いなど 僕の田舎である広島の話をしてあげた時はとても喜んでいた 子鹿のいる宮島や海に浮かぶ鳥居の景色を思い出しながら 瀬戸内海の優しい波が美味しい牡蠣を育てるんだよ と教えてあげた 彼女はとても喜んだ

ひと時の間まるで恋人同士のような感じだった 僕が空港内をうろつくと必ず付いてきてくれた Caffeにいって珈琲を買うときもWCにいって用をたすときも ずっと側に付いてきてくれた 大丈夫わかってるよ だって監視役だもんね

長旅で人恋しかった僕には嬉しかった 仲良くなったと思った時僕は彼女に僕の携帯のVISA証明書を送るから友達に印刷してもらって空港まで持ってきてくれと頼んだ そして挙げ句の果てには結婚しようとproposeした そしたら僕は入国出来ると押してみた 

しばらくして予定通り強制送還の便は到着して僕はまた10時間かけてSpainに返された

Brazilの大地を 夢にまで見た赤い土を踏む事なく僕はそれを後にした たった半日空港に監視付きで閉じ込められていただけなのに 必ずまた戻ってくるよと dramaticに彼女に別れを告げて

 

大使館でVISAを申請する場合は用紙に印刷する必要はありませんが netのonlineで申請する場合は必ず 必ず VISAの申請用紙を印刷する事をお勧めします

 

今日は思い出話でした ご既読頂き

ありがとうございました それではチャオ